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ご挨拶

国立大学法 浜松医科大学長 今野 弘之

基金へのご協力にあたり、ご挨拶申し上げます。
浜松医科大学は、開学以来、教育、研究、診療、地域貢献、産学官連携、国際交流等、他方面に渡り実績を積み上げてまいりました。
単科医科大学として健全な財政を堅持しながら、光医学を中心とした研究に集中的に資源を投入することで、本学の独自性を担保し、地域企業を中心に産学連携を展開してきました。さらに、高い国家試験合格率を維持しながら、県内出身者を増加させ、地域の医療に貢献する優れた医師を養成してきました。これは偏に皆様方の多大なご理解とご支援の賜物であることは論を俟ちません。
私たちは、これから新たな挑戦をしていきたいと考えています。
学生の海外留学に向けた支援体制を促進し、国際感覚を涵養するとともに、海外からの優秀な大学院生も招へいします。
光医学研究の深化とともに新たな研究シーズを探求するために、研究機器と人材を確保します。さらに地域の諸機関と密接に連携しながら地域医療体制の中核的存在として高度な医療を安全に提供し、地域医療に貢献します。

そのためには、皆さまのご支援がどうしても必要です。大学を取り巻く環境は年々厳しさを増していますが、大学独自の裁量で新たな試みを行うために、新たな基金を設置することといたしました。
浜松医科大学基金の趣旨をご理解いただき、格別のご協力とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

国立大学法人 浜松医科大学
学長 今野 弘之

趣意書

浜松医科大学は、昭和49年に、静岡県内唯一の国立医科大学として設立されました。医学?看護学の教育及び研究の機関として、最新の理論並びに応用を教授研究し、高度な知識?技術及び豊かな人間性と医の倫理を身に付けた優れた臨床医?看護専門職並びに医学研究者?看護学研究者を養成することを目的とし、医学及び看護学の進展に寄与し、地域医学?医療の中核的役割を果たすことにより、人類の健康増進並びに福祉に貢献することを使命としています。

教育においては、県内外から優秀な学生を集め、目的及び使命に沿って国内外で活躍できる人材育成に取り組んで参りました。また研究においては、光技術を応用し、様々な分子イメージング手法を用いて病態の解明、疾病の診断等、医学の進歩に貢献するとともに、人材の育成や、地域の企業等との産学連携による医療機器の開発にも取り組んで参りました。更に診療においては、高度医療、高次救急医療、難病医療等について中核病院として地域連携を図りながら安心?安全な最新の医療を提供し、地域の福祉に尽力しています。

法人化後は各大学法人の経営努力が厳しく要求される中、科学研究費をはじめとする外部資金を多く取得し、各分野において実績を積んで参りました。しかしながら、大学運営の基盤的予算は年々削減され、近年では学生及び研究者等に対する教育研究支援経費をも大きく圧迫するようになって参りました。また最新の医療機器は高額化し、その購入は経営の圧迫要因になっています。このような状況に鑑み、本学ではこのたび、学生、研究者及び医療従事者が安心して教育?研究?診療に打ち込める環境を整備するため、「浜松医科大学基金」を設立し、広く皆様からの募金をお願いしていくことにいたしました。

浜松医科大学は「浜松医科大学基金」を通して、将来性豊かな多くの若者を優れた臨床医や研究者に育てます。またこれからも地域社会に貢献しつつ、本学の特色を世界に発信していきます。皆様におかれましては、「浜松医科大学基金」の趣旨をご理解いただき、格段のご支援とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げる次第です。

国立大学法人 浜松医科大学
学長 今野 弘之

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